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つづき1

畫をかきし僧 今あらず 寺の秋
畫をかきし僧 今あらず 寺の秋

若鮎の 二手になりて 上りけり
若鮎の 二手になりて 上りけり

松山の 城を載せたり 稲むしろ
松山の 城を載せたり 稲むしろ

両方で 睨みあひけり 猫の恋
両方で 睨みあひけり 猫の恋

三匹になりて 喧嘩す 猫の恋
三匹になりて 喧嘩す 猫の恋

竹椽を ふみわたる 猫の思ひかな
竹椽を ふみわたる 猫の思ひかな

ラフィング・ソング
ラフィング・ソング

ラフィング・ソング
ラフィング・ソング

世の人は四国猿とぞ笑ふなる四国の猿の小猿ぞわれは
世の人は四国猿とぞ笑ふなる四国の猿の小猿ぞわれは

桔梗活けてしばらく假の書齋哉
桔梗活けてしばらく假の書齋哉

君を送りて 思ふことあり 蚊帳に泣く
君を送りて 思ふことあり 蚊帳に泣く

行く我に とどまる汝に 秋二つ
行く我に とどまる汝に 秋二つ

秋の雲 ただむらむらと 別れかな
秋の雲 ただむらむらと 別れかな

卯の花を めがけてきたか 時鳥
卯の花を めがけてきたか 時鳥

卯の花の 散るまで鳴くか 子規
卯の花の 散るまで鳴くか 子規

われに法あり 君をもてなす もぶり鮓
われに法あり 君をもてなす もぶり鮓

鮓つけて 同郷人を 集めけり
鮓つけて 同郷人を 集めけり

一匙の アイスクリムや 蘇る
一匙の アイスクリムや 蘇る


送夏目漱石之伊豫
送夏目漱石之伊豫

漱石−俳句を論ず
漱石−俳句を論ず

村上霽月−俳句を論ず
村上霽月−俳句を論ず

朝寒や たのもとひびく 内玄関
朝寒や たのもとひびく 内玄関

御所柿に 雄群祭の 用意哉
御所柿に 雄群祭の 用意哉

籾干すや 鶏遊ぶ 門のうち...
籾干すや 鶏遊ぶ 門のうち...

行く秋の 我に神なし 佛なし
行く秋の 我に神なし 佛なし

男郎花は 男にはげし 女かな
男郎花は 男にはげし 女かな

ラフィング・ソング
ラフィング・ソング

俚歌ニ擬ス
俚歌ニ擬ス

豊年の歌
豊年の歌